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朝日新聞さんにEIJIを取り上げて頂きました

朝日新聞さんにEIJIのコンセプトや成り立ちを取材頂きました。
細かく繊維業界のことや、EIJIのコンセプトを記事にして頂きありがとうございました。
↓こちらの、朝日新聞デジタル にて無料で記事と写真を見ることができます。↓
https://www.asahi.com/articles/ASN243R5GN1WPLFA001.html

【1万円Tシャツが大人気 繊維のまち・大阪の技とは?】

「繊維のまち」として栄えた大阪で、地元7業者が連携してつくった高級Tシャツが人気を呼んでいる。価格は1万円以上だが、着心地のよさが口コミで広がる。「ワンチーム」による作業で生き残りをめざす。

 Tシャツのブランド名は「EIJI(エイジ)」で、2017年春に売り出した。肌着や体操服を手がける縫製業の三恵(さんけい)メリヤス(大阪市)が、繊維業者の廃業が続く状況をなんとかしたいと、大阪府内でなじみの6社に声をかけた。

 各社が得意とする技術を持ち寄った。海外高級ブランドのスカーフ糸を扱う大正紡績(阪南市)が糸を紡ぎ、五輪日本代表公式ジャージーづくりの経験を持つ飯田繊工(大阪市)が染色を担った。夫婦ふたりで営む白鳩メリヤス(同)が手作業で生地を裁断し、三恵メリヤスが仕上げの縫製をするなどした。

 シャツは半袖も長袖もあり、税抜き1万円から売る。インターネットで注文を受けてからつくるため、納品まで数カ月かかることもある。それでも、厳選した綿でつくったシャツは縫い目に適度な緩みがあり、ほつれにくいと評判だという。特殊な糸でつくったウール製シャツは、用意した約800枚が完売した。

 職人の丁寧な仕事ぶりは、阪神梅田本店の河合亮マネジャーの目にもとまった。「着心地がよく、値段に見合う価値がある」。昨年、同店で限定販売すると、香港やロンドンの専門店から引き合いがきた。

 東京や関西の専門店でも扱われるようになり、累計約9千枚を売り上げた。

 江戸時代から繊維で栄えた大阪。高度成長期には約8500社と国内の1割強を占める産地だったが、機械化で廃業が相次ぎ、工場は海外へ移っていった。日本繊維輸入組合によると、国内における国産品の割合は3%にも満たない。

 三恵メリヤスの三木健専務は「国内で頑張る技術の高い繊維業者の存在を、一般の消費者に知らせていきたい」と話す。(福山亜希)